超解説!お酒の発明② 蜂蜜入り清酒
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- 書いた人 : yoshiko
一部のマニアに話題!?の「超解説!お酒の発明」シリーズ、第2回です!
第2回はこちら!
【公開番号】特開2016-77277(P2016-77277A)
【公開日】平成28年5月16日(2016.5.16)
【発明の名称】蜂蜜入り清酒の製造方法
蜂蜜入りのお酒!
前回、禁酒期間のビフォーアフターで沓掛(嫁)のお酒の嗜好の変化を書きましたが、
蜂蜜入りなんて!なんて甘そうなお酒!いいじゃないですか~~
ということで、さっそく内容を確認していきましょう。
本発明は、清酒、なかでも生酒の製造方法に関する。また、今までの日本酒にはなかった新しいカテゴリーの味覚を付与した生酒の製造方法に関する。
な、なんと!生酒のお話のようです。甘い生酒・・・期待が高まります。
読み進めましょう!
火入れを行わずに生酒のフルーティーな爽快感を維持すると共に貯蔵性を高めることができ、且つ、デザートワインに類似した強い甘味を有する清酒を開発することを目的とする
おお!フルーティな爽快感&貯蔵性も高く、デザートワインのような強い甘さのあるお酒になるようです。
これはドキドキの展開です。
作り方をみてみましょう。
原料米を蒸して蒸米を得る工程と、
得られた蒸米に、酒母、麹および水を加えて仕込む工程と、
得られたし込み原料を発酵させて醪を得る工程と、
得られた醪に蜂蜜材料を添加する工程と、
上記蜂蜜材料を添加した醪を上槽して、蜂蜜入り生酒を得る工程と、
得られた生酒を、火入れをすることなく常温で保存および/または流通させること
ふむふむ。通常の酒造りを行って醪が出来た後に、蜂蜜を添加してから、上槽して火入れさせないようです。
お酒の酒類は純米でも大吟醸や本醸造のようなアルコール添加でもよいようですが、蜂蜜を添加した後にアルコール発酵が続いてしまうと甘さが低下するおそれがあるので、アルコール添加が有効そうな記載があります。
確かに。甘くないとね!(重要)
そして、本発明の最大の肝は、「蜂蜜が有する殺菌・抗菌作用」のようです。
この殺菌作用としては、蜂蜜に含まれる果糖およびグルコースの脱水作用によるものと、グルコースの代謝分解により形成される過酸化水素およびグルコン酸の殺菌作用があるようです。
また、ローヤルゼリーには抗菌作用が、蜜蝋とプロポリスには強力な殺菌作用があるそうです。
この殺菌・抗菌作用の効果確認では、蜂蜜入りの生酒を火入れせずに瓶詰して常温で18か月(1年半ですね)おいて試飲しても白濁せず味覚に変化がなかったそうです!
蜂蜜・・・甘くて美味しい上に保管性UPさせるなんて、最強じゃないですか?
ちなみにこの発明、福井県の朝日酒造さんのものです。
蜂蜜のお酒あるのかな~と探してみましたが商品化はまだのようです。(多分)
見つけた方は教えてくださ~い!(飲んでみたい…)
それでは今回はこんなところで。